《短編》猫とチョコ
プロローグ
『…ごめん。
俺、好きな女以外、そーゆーの受け取らねぇから。』
みぃの声があたしを突き刺した。
崩れ落ちていくようにあたしは、体中の力が抜けていくのを感じる。
無意識のうちに握り締めたチョコのラッピングが、クシャッと音を立てる。
ただ、これ以上その場には居られなかった。
きびすを返しあたしは、逃げるように教室に向かった。
俺、好きな女以外、そーゆーの受け取らねぇから。』
みぃの声があたしを突き刺した。
崩れ落ちていくようにあたしは、体中の力が抜けていくのを感じる。
無意識のうちに握り締めたチョコのラッピングが、クシャッと音を立てる。
ただ、これ以上その場には居られなかった。
きびすを返しあたしは、逃げるように教室に向かった。