【超!短】何か変な話
蔵之介は膝をガクガクさせて怯えていた。
それというのも、この村には『10年に一度の大雪の日、雪女が現れて男を喰ってしまう』という言い伝えがあったからだ。
まさに今日が10年に一度の大雪の日。
もちろんそんな言い伝えなど信じてはいなかったが、いざその日になると恐怖が襲ってきたのだ。
独り身ともなれば、余計に不安は大きい。
蔵之介は何とか落ち着こうと、少し早い夕飯をとる事にした。
サビかけの鉄の鍋に、ダシと具とお湯を入れて火にかけた。
今夜は寒いから鍋をたっぷり食べたらグッスリ寝てしまおう。
そんな事を考えていると、突然トントンと扉を叩くような音がした。
最初は風か雪の仕業かと思ったが、どうやらそうではないらしい。
もう一度トントンと叩く音がすると、蔵之介はヨイショと腰を上げた。
「こんな大雪の日にどちらさんですか?」
すると、扉の向こうから若い女と思われる綺麗な声が聞こえてきた。
「この吹雪の中道に迷ってしまいました。どうか今晩だけ泊めてはもらえませんか。」
蔵之介は雪女の話を思い出して扉を開けるのを迷ったが、さすがにこの吹雪じゃ可哀相だと思い戸を開けてやった。
それというのも、この村には『10年に一度の大雪の日、雪女が現れて男を喰ってしまう』という言い伝えがあったからだ。
まさに今日が10年に一度の大雪の日。
もちろんそんな言い伝えなど信じてはいなかったが、いざその日になると恐怖が襲ってきたのだ。
独り身ともなれば、余計に不安は大きい。
蔵之介は何とか落ち着こうと、少し早い夕飯をとる事にした。
サビかけの鉄の鍋に、ダシと具とお湯を入れて火にかけた。
今夜は寒いから鍋をたっぷり食べたらグッスリ寝てしまおう。
そんな事を考えていると、突然トントンと扉を叩くような音がした。
最初は風か雪の仕業かと思ったが、どうやらそうではないらしい。
もう一度トントンと叩く音がすると、蔵之介はヨイショと腰を上げた。
「こんな大雪の日にどちらさんですか?」
すると、扉の向こうから若い女と思われる綺麗な声が聞こえてきた。
「この吹雪の中道に迷ってしまいました。どうか今晩だけ泊めてはもらえませんか。」
蔵之介は雪女の話を思い出して扉を開けるのを迷ったが、さすがにこの吹雪じゃ可哀相だと思い戸を開けてやった。