【超!短】何か変な話
あるところに、
何を聞いても反対にしか答えない、とてもひねくれた子供がいました。



好きな物は嫌いと言い、嫌いな物は好きと言う。







ある時、その子供が湖の近くで遊んでいると、誤ってオモチャのシャベルを水の中に落としてしまいました。




ガッカリした様子で湖を眺めていると、突然湖に水の泡が浮き出て水の精が現れました。



「お前が落としたのはこの金のシャベルか?」


水の精は金色に輝くシャベルを見せて言いました。


子供はそれが欲しくなり、「そうです」と言おうとして、ひねくれていたため「違います」と言いました。



すると水の精は今度は銀のシャベルを見せていいました。


「ではこの銀のシャベルか?」



子供は次はそれが欲しくなり、「そうです」と言おうとして、ひねくれていたため「違います」と言いました。


すると水の精は、さっき子供が落とした汚いシャベルを見せました。


「ではこの汚いシャベルか?」



子供はそれは要らないので、「違います」と言おうとして、ひねくれていたため「そうです」と言いました。




すると水の精は


「お前は正直者だから、全てあげましょう。」


と言って、金と銀と汚いシャベルを全部くれました。




めでたし、めでたし。






END
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