【超!短】何か変な話
(『ヘンゼルとグレーテル』の、本当の話)


兄のヘンゼルと
妹のグレーテル


二人はまま母に追い出されて森の中を歩いていました。



すると、全部がお菓子で出来ている小さな『お菓子の家』を見つけました。


二人はお腹が空いていたので夢中になって食べました。


チョコレート、飴、クッキー……


どれもホッペが落ちる程に甘くて美味しい。



『私の家を食べているのは誰だい?』


突然、家の中からお婆さんが出て来て言いました。


二人はお婆さんに、

意地悪なまま母に家を追い出された事、

家が貧乏でお金がない事

を正直に話しました。



するとお婆さんは、家を食べた事を怒らずにニッコリ笑って、家の中に招いてくれました。


そして、温かいスープに熱々のパンをごちそうしてくれました。



お婆さんは「しばらくここに住むといい」と優しく言いました。




兄のヘンゼルは何もせずにのんびりと、

妹のグレーテルはお婆さんのパン作りを手伝って毎日を過ごしました。



二人はやがて、父が恋しくなり家に戻る事を決めました。


いよいよ帰る日がやってきました。
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