【超!短】何か変な話
「えっ……うーん、わかった。勉の言う事に間違いはないもんね。
いつどこで別れたらいいかな?」


「そうだね…今日学校が終わってから、体育館の裏で別れるのが一番。

あそこなら人も来ないしね。」




かくして一也は、その日の夕方、体育館裏で早紀に別れを告げた。





―10年後―


「ぱぱぁ~、ママが結婚式の招待状が届いてるって~。」


俺は結局、早紀ほどの美人ではないが、そこそこ可愛いくて性格の合う子と結婚できた。

結婚生活もうまくいっているし、3歳の可愛い娘もいる。


これも全て勉のおかげだ。




「…!?」


結婚式の招待状を見て目を疑った。


勉の名前の横に並んでいたのは、あの早紀ちゃんだったからだ。





俺はすぐに電話をかけた。

「勉、どういう事だよ?何でお前と早紀ちゃんが?」


すると勉が電話口で笑っているのが聞こえてきた。


「まぁそうムキになるなよ。

今度こそ正直に言うよ。10年前の事だ。

もう時効だからな。」

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