【超!短】何か変な話
すると若者は神様に消えて無くなって下さいとお願いした。



神様は何故かと訪ねると、 若者は自分が神様になるためだと言った。




神様は悩んだ末に、この若者なら良い神になるだろうと考えて消えて無くなる事を承諾した。




夢の実で地上はとてもうまくいっていたし、そろそろ神様を休みたいと思っていたからだ。






神様が消えてなくなると、若者は神様になった。




若者の夢の実の夢はついに達成された。





若者はその瞬間、何をすれば良いのか分からなくなった。



なぜその夢を目指していたのかも分からなくなった。



若者はすぐに神様を放棄した。




地上では、同じように夢を達成した人々がそれを放棄し始めた。




地上は以前にも増して怠ける人々が多くなり、神様がいないためそれを助けようとするモノもいなかった。







その様子をどこかで見ていた誰かが言った。



夢は自分で見つけるから夢と呼ぶのだと。





それはもしかしたら消えた神様の後悔の声だったのかも知れません。





END
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