【超!短】何か変な話
今月も買っちゃった。
K子は真新しいファッション雑誌を嬉しそうに開いた。
姫系やお姉系など、女の子らしい服が中心の今一番売れている雑誌だ。
大好きなブランドの新作をスタイル抜群のモデル達が着こなす。
今時の女の子なら食い入るように見る筈のページを、K子は全く見向きもせず次々とめくった。
そう、お目当てはこのページ。
『私の周りの変人』
読者参加型のページで、毎回様々な変人が紹介される。
K子はファッションよりもこういった『読み物』が大好きでいつもこの雑誌を買ってしまうのだ。
満面の笑みでワクワクしながら読み進めた。
「弁当の中身はいつもスルメ」
「ドガえもんのシーンを全て暗記している」
「動物の言葉が分かるフリをする」
「将来の夢がリアルに神様。」
K子は一つ一つを丁寧に読みながら「変な人だなぁ」とクスクス笑った。
その中でも特に笑ってしまったのはこの記事だった。
「占い雑誌を、読者コーナーを読むためだけに買う友達」
隣りの家に聞こえてしまうほど大声で笑ってしまった。
あぁ、本当に面白い。世の中は変な人だらけね。
K子は雑誌をパタンと閉じて、用済みのようにゴミ箱へ投げ入れた。
END
K子は真新しいファッション雑誌を嬉しそうに開いた。
姫系やお姉系など、女の子らしい服が中心の今一番売れている雑誌だ。
大好きなブランドの新作をスタイル抜群のモデル達が着こなす。
今時の女の子なら食い入るように見る筈のページを、K子は全く見向きもせず次々とめくった。
そう、お目当てはこのページ。
『私の周りの変人』
読者参加型のページで、毎回様々な変人が紹介される。
K子はファッションよりもこういった『読み物』が大好きでいつもこの雑誌を買ってしまうのだ。
満面の笑みでワクワクしながら読み進めた。
「弁当の中身はいつもスルメ」
「ドガえもんのシーンを全て暗記している」
「動物の言葉が分かるフリをする」
「将来の夢がリアルに神様。」
K子は一つ一つを丁寧に読みながら「変な人だなぁ」とクスクス笑った。
その中でも特に笑ってしまったのはこの記事だった。
「占い雑誌を、読者コーナーを読むためだけに買う友達」
隣りの家に聞こえてしまうほど大声で笑ってしまった。
あぁ、本当に面白い。世の中は変な人だらけね。
K子は雑誌をパタンと閉じて、用済みのようにゴミ箱へ投げ入れた。
END