幼なじみとの甘い恋♪
「―…か?桃香っ!!」
里奈の呼びかけで我に返る。
「あい?」
「人の話聞いてた~?」
「い、いいえ…」
「やっぱり…」
里奈は呆れ顔をしている。
落ち込みながら、机の中をあさっていたら、
何かが手に当たった。
「何じゃこりゃ?」
手に取って、里奈に見せた。
「手紙?みたいだけど…見てみれば?」
見てみると、陽平からだった。
――放課後待っててくれる?――
丁寧な文字で、そう書かれていた。
「何だって?」
「えっ、何でもなかった!ただのゴミだった~!」
と言って誤魔化した。
里奈はふ~ん、と素っ気無く言った。
私はホッとした。