青い蝶が舞う時。


「蘭華ちゃん....」


椿のお母さんの震えた声がわたしの耳に入った。


「...っ」


どうしよう....


逃げたい....


逃げたいよ.....


「...っえ?」


俯くわたしの手を優しく掴んだ椿。


咄嗟に彼の顔を見上げた。


「...話してこいよ。なんか、あるんだろ?」


あるよ...


あるけど....






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