紅屑の記憶

「イヴ…鈍いね
リシナが優しいのは
イヴにだけだよ
特別なんだ……」


カイの言葉に
イヴは目を見開く


「男はさ、好きな女の子には
優しくなっちゃうんだよ」

カイはそう言って笑った


「…そんな事……
だって私…子供扱い
しかされないもの…」


イヴは頬を染め
俯いた


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