紅屑の記憶

「…ここら辺で
不思議な光を
見ませんでしたか?」


リシナは宿屋の
女性に尋ねる


「……光…ですか?
私では無く聞いた
話ですが、空に飛び散る
光の一つがこの町の
山の方に落ちたと
聞きました」


その言葉にリシナは
笑顔を浮かべた


「ありがとうございます
山はどちらに?」


「この宿を出て北へ
酷く冷えるので
お気をつけて下さいね」


女性の言葉に
リシナは頷く




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