紅屑の記憶

「……許して………」


イヴはそう言って
崩れ落ちた


「…もう……辛いの…」


イヴは涙を流し
月を見上げた


「……許して……許して…」




お母さん…ルアム……



「……リシナ……」


世界を滅ぼす私を…
どうか許して…


私にはもう…
逃げる道しか…選べない



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