紅屑の記憶

最後に君に


私はあの後
涙で崩れた化粧を
直して貰い広間の扉の
前に立っていた


「…これはどうやって
入るのかな……?」


イヴは呆然と
扉を見つめていた


「普通に開くのかな
それとも何か別の
やり方が……」


イヴはそう言って
ため息をついた


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