紅屑の記憶

「だって言ってるが
どうなんだイヴ」


不敵に笑うマオを
イヴは見つめた


………あぁ…
これで本当に終わり…


「…マオ様、人間の
言う事など聞かなくて
構いません
それより……」


そう言ってイヴは
マオの手の甲に口づけた


「私を使って下さい
魔王陛下…」


イヴの言葉にリシナは
目を見開いた


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