紅屑の記憶

「…リシナ…温かいね…」


イヴはリシナの片口
から月を見上げる


「…幸せ……だな…
最後がリシナの
腕の中なんて…」


イヴは涙を流して笑った


「…何言ってるんです
最後なんて言わないで下さい
これからだって
ずっと一緒です」


リシナはさらに強く
イヴを抱き留めた



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