紅屑の記憶

「…ナシラ……

たとえ同じ時の中を
生きられなくても

あなたを…兄をずっと
思っています

優しくて強い兄の事を
私は忘れないでしょう…」



リシナの言葉に
ナシラは笑顔を浮かべる


「…私も…兄である私よりも
大人だった頼もしい
弟を…ずっと忘れない…」


ナシラの言葉に
リシナも笑顔を返す


『…準備はいい?』


ルアムの言葉に
リシナは頷く


「…はい行きます」


リシナはルアムと
向かい合う



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