紅屑の記憶

『…今度こそ……
幸せに………イヴ…』


そう言ってルアムは
月を見上げる


『…やっと……私も
眠れるわね……』


そう言ってルアムは笑う



「リシナ…元気で…」


そう言ったナシラに
ルアムは近付く


『あの子達の未来…
あなたにかかってるのよ

あなたが平和な世を
築く事で二人は幸せに
未来を生きられる』



ルアムの言葉に
ナシラは強く頷いた


「…分かっています…
私が必ず…平和な世を
築いてみせますから」



『それなら平気そうね…
さぁ…私も休もうかしら』


そう言ってルアムは
歩き出した


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