紅屑の記憶

「…花が…教えてくれた」


イヴの言葉に
リシナは笑顔を浮かべる


「あなたが気付いてくれた」



二人はそう言って
また抱きしめ合う


「……逢いたかった…
逢いたかったよ…リシナ…」



イヴはリシナの
腕の中で泣きじゃくる


「…大丈夫……
私達はずっと…一緒です…」



リシナはイヴを
強く抱きしめた


もう離れぬように
強く…強く………



< 344 / 347 >

この作品をシェア

pagetop