紅屑の記憶

「…逃げても離しませんよ…
もう私は…あなた無しでは
生きられない…
全てを捨てても…
あなたが欲しいんです…」


耳元で呟かれる
リシナの愛の言葉達は
600年という長い歳月
さえ感じさせない


ずっとあなたの
愛を受けていたように…


ずっとあなたの傍に
いたような錯覚さえ起こす


「…リシナ……
愛してる……
ずっと離さないで…」


イヴの言葉に
リシナは笑う


「離しませんよ…
絶対に………
愛してます…イヴ…」


そう言ってリシナは
イヴに優しく口づけた



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