紅屑の記憶

「もっと甘えて
いいんです……

でないと…私は
頼りないのではないかと
不安になりますから…」


リシナは照れた
ように笑った


「……違うの……
リシナの事…
すごく頼りにしてるの…」


リシナが私を見つけて
くれて…旅をしてくれて…


「…リシナは………
私の王子様なの…
あの暗闇から救ってくれた
ただ一人の王子様…」



イヴは頬を赤く
染めてリシナを見上げた



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