ねぇ、こっち向いてよ。
「ちょっと
聞いてるの楓?
って・・・
どうしたのよそのほっぺ??」
壊れないようにやさしく
腫れた頬を触る。
外の風で冷え切った頬に
姉の暖かな指のぬくもりが心地よかった。
「なんでもないよ・・・」
「言いたくなかったら
ムリして言わなくっても良いよ。
でも結構腫れてるわね~
ちょっと手当するか。
おいで楓
体も冷えきって・・・
暖房の温度あげよっか?」
「ん、大丈夫。」
もっと
あたしを問いつめてよ。
なんでそんな優しいんだよ。