ねぇ、こっち向いてよ。


「ちょっと

聞いてるの楓?




って・・・

どうしたのよそのほっぺ??」




壊れないようにやさしく


腫れた頬を触る。




外の風で冷え切った頬に


姉の暖かな指のぬくもりが心地よかった。





「なんでもないよ・・・」



「言いたくなかったら

ムリして言わなくっても良いよ。




でも結構腫れてるわね~

ちょっと手当するか。
おいで楓




体も冷えきって・・・

暖房の温度あげよっか?」


「ん、大丈夫。」







もっと
あたしを問いつめてよ。



なんでそんな優しいんだよ。



< 12 / 34 >

この作品をシェア

pagetop