ねぇ、こっち向いてよ。
「あ、うん。
さっき男にからまれてたから。
そこで知り合ったの。
苗字同じだったけど
まさか鈴村の妹だとは思わなかったよ」
「・・・楓、さっき男に絡まれてたの?
その頬は??
男の人にやられたの?」
「・・・うん」
「ちょっと見せてみ楓。」
咲樹の指先が頬にふれた。
冷たい、
「、」
「あぁ、腫れは引いてるね。
大丈夫だよ鈴村、
さっきよりも腫れひいてるし。
本人も気にしてないようだしさ」
「さっきも言ったでしょ、
心配しなくてもいいっって。」