忘れない日々
「紗耶香?聞いてる?」

「聞いてる?じゃなくて何か私に言うことない?」

「…んー?ないと思うよ?」

「じゃあもういい!!」

そう言って一方的に電話を切った。

もういい!
もう知らない!
涼介なんか…
涼介なんか!!

にこやかに笑顔でしゃべる女子アナがムカついて
テレビを消した。

お風呂にでも入ってゆっくり寝よう。

どうせ明日になったら
謝ってくるんだろうし…。

でも1回や2回じゃ絶対許してあげないんだから!!




結局その日
涼介からの電話もメールもなく紗耶香も
いつの間にか眠りにおちていた。
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