ツンデレお嬢様の初恋
嫌よ嫌よも好きのうち
このチャラ男に付いていくはめになってしまったけどそれは仕方ない。
でも・・・
「いつまで握ってるのよ!!」
「麗様が迷わないよう配慮してるんですよー」
あからさまにバカにしたような物言いにイライラを隠しきれないあたしは、西園寺恭冶の前に行き足を踏んでやった。
ふんっ
あたしをバカにするなんてことするからよ!!
あたしは悶えるチャラ男を無視して一人歩き始めた。
……が
ぐいっと腕を引っ張られぐらついてしまったあたしは西園寺恭冶の腕のなかに収まってしまった。
「いてーなおい、喧嘩、売ってんのかな?」
「ちょ、話して!!周りが見てる」
「いーじゃん見せつけてやろうぜ」
そういうと
顔を近づけてきた。
「ちょやめてよ!!変態」
あたしが拒むといきなり笑出した。