ツンデレお嬢様の初恋


「ぶっさいくと言うか地味と言うか、お前普段のままで学校いきゃもてるだろうに」

どうやら彼はあたしの普段と違う容姿に笑ったみたいだった。

「余計なお世話よ!!」

「はいはい、ツンデレお嬢様早く行きましょうか…チュ」

「っ!!!」

西園寺恭冶は
言い終わると同時にあたしの手の甲を取り、手の甲に唇を落とした。


なにするのよ!!
と言いたかったが
あまりの予測不可能な彼の行動に
口をもごもごするだけで
声が出なかった。


なによ、意地悪なこと言ってたと思ったら優しく手に…………


手にキスなんて恥ずかしい!!
しかも公道で!!
ありえないわ

嫌いよ!!
あんな非常識変態チャラ男なんか
だいっ嫌い!!



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