Sky☆Love ~俺の彼女は空を飛ぶ~

オレは、
1つの可能性を見つけた


荷物を纏め
フロントに行き
みなみの航空会社の
今日の日本へのフライトがある便を探してもらった


「손님 알았습니다 (お客様 わかりました)
308편 14:20발입니다 (308便 14:20発です)」


今は?
ロビーの中央にある大きな柱時計に目をやった

11:50…
イチかバチかだ


「그 티켓 예약해 주십시오(その便のチケット、取って下さい)」

「잘 알았습니다 (かしこまりました)」


予約ナンバーを受け取り
チェックアウトをし
玄関でベルボーイにタクシーを頼み乗りこんで
空港へと向かった


タクシーの中で、ふと思う…


オレ…

オンナのことでこんなに必死になったのって…
あっただろうか…


そんなことを想い
車窓からの景色を見ていれば…


「손님 그녀라도 만나러 가니?
(お客さん 彼女にでも会いに行くのかい?)」


タクシーの運転手が声をかけてきた


「네 그렇네요 …(えぇ まぁね…)」

ミラー越しに
運転手のおっさんに答えた


フッと
目を細めたおっさんが
全てを理解したようにオレに言った


「그렇습니까 지금의 감정을 소중하게
(そうかい 今の気持ちを大事にな)」


「네 물론(もちろん)」


そうだよ

オレの気持ちは、

みなみと出逢った時から決まってたんだ…

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