Sky☆Love ~俺の彼女は空を飛ぶ~

着陸態勢になり、
滑走路が近付いてくる…


すると、

いつもの着陸とは違う、
言い表せないくらいの
ものすごい衝撃と轟音が
身体にのしかかる


機内は、悲鳴一色…


警報音が鳴り響き、
酸素マスクは頭上から降り、


滑走路の端を超え
海上まで行ってしまうのかと
思うくらい、機体がなかなか止まらない

そして、
機体が少し傾いたと感じた時、
ようやく停止した


と、同時に
乗客は、シートベルトをはずし、
立ち上がり出した


「「「落ち着いてください!! 乗務員の指示に従ってください!」」」


機内の前方、後方、
CAの声が飛ぶ


私とルミは、
出入り口のドアの窓から火災が出ていないか
確認をし、チーフの指示を受け、
ドアのロックを外し、
脱出用ボタンを押す
そして、
訓練で覚えたように、
ルミが先に脱出し、滑走路で乗客を待つ体勢の準備をし、
私に、合図を送る

そして、

ドアの近くの乗客から、
随時、誘導をしていく…


不安な乗客を励まし、落ち着かせながら
ルミの待つ滑走路へとどんどん送り出す








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