Sky☆Love ~俺の彼女は空を飛ぶ~
コンコン
ガララー
病室の引き戸が開き
コンビニの袋を
カサカサと音をたてながら持ち
背の高い人物が中へ入ってきた
「お、気がついたか…」
ベッドに横たわる私の足元に
ヨネテツが立ち、私を見る
「あ、せんぱぁい、私、これで
失礼しますねぇ
あとは、ごゆっくりぃ~っ
失礼しまぁっす」
ルミが口元を上げ、
私に視線をやり
ヨネテツに会釈し病室を出ていった
「あ…
そんなとこに立っとらんと座ったら?」
「あ?あぁ…」
さっきまでルミが座っていた椅子に腰掛けるヨネテツ
「あ、これ…」
寝てる私の視線の近くに
コンビニの袋をぶら下げる
「へ? な、なに?」
「お前、食べたいって言ってたから…」
「は? な、なにを?」
「これ、ロールケーキ…」
不思議そうにコンビニ袋を見つめる私の目の前で
袋の中身を取りだした
「ほれ、食え」
「え…な、なんで?」
「だって、お前昨日からロールケーキ、ロールケーキって
唸ってた…」
「ま、まじ…?」
「あぁ、だから買ってきた…あっ、飲み物買ってくるの、忘れた
ちょっと行ってくる」
ヨネテツが立ちあがり、足を踏み出したところ、
ヨネテツのブルゾンの裾を掴んだ
「ちょっ、その前に!!」
そう、その前に
大事なコト、アンタに言わないとダメなの
そう、
たぶん…私の今後にもかかわること…