紅い瞳に囚われて
私ばうらんせい゙と名乗ったこの人の紅い瞳から、目が…離せなかった。
「゙純潔゙の姫…。僕は貴女を待っていた…もうずっと…ずっと昔から」
待ってた…?私を?
「…じゅんけつって…なに?」
他にもたくさん疑問はあったはずなのになぜか私は無意識にこの言葉を口にしていた。
゙じゅんけづ…。
「まだ知る必要はないよ」
紅い瞳が揺れたとき月が雲に隠れ、目の前が真っ暗になった。
もう一度月が顔をだしたときにはあの人は消えていた。
「うらん……せい…」