男装人生


今まで胸に秘めていたことを認めたら妙に納得がいって清々しささえ感じる。

遅くなってしまったけど

気付いているかもしれないと不安に過ごすよりも、気づかれてるのだからと開き直った方がいいに決まってる。

よし!


「どうした?」

「受けてたってやる!」

「はっ!?」


私はもう逃げない。




恐れてばかりじゃ前に進めないんだから。

バレてしまったんだから堂々としとこう。


私はハァーと息を吐き出して、走り出した。

 

「あ、ちょっおいッ!!待てよ!」


「光!走って行くぞ!!」


「はぁ?」


「早く早くー」
 
「変なヤツ。」



裏道を抜け出し、はらはらと桜舞う中もうダッシュで走る私達。



”逃げない”


立ち向かえ!私!!

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