男装人生
地獄の成績発表!
あんまりにももうダッシュしすぎたらしい。
教室の前で座り込む光と私。
閉まっている扉の向こうはザワザワと落ち着きのない様子が伝わってくる。
「ハァハァ…ッ、お、お前のせいで、遅れたし、疲れたッ!」
いやいやいやー
遅れたのは光が追ってきたせいだからね?
とんだ言いがかりだ!
まぁ、大人な私は言い返さないけど。
「まぁ、とりあえず入ろうぜ?」
私は”僕が授業に遅れるなんて絶対になかったのに!”とブツブツ文句を言っている光を無視して扉を開けた。
ザワザワとした教室内がシーンと静まり返る。
私達は何事かと顔を見合わせた。
私達、なんかした?
「お前ら、遅いぞ?」
教卓に頬杖を付いていかにも待ちくたびれたって顔をしていた人相の悪い男が私達に声をかける。
遅いって言ってもまだ1、2分しか過ぎてない。
てか顔怖っ!!
「え?」
ツカツカと歩み寄る極悪人相。
なに、なになに?
「時間厳守!ったりめーだろー?」
ヒー
ゴツンと
私と光の頭にゲンコツが落ちる。
「「ぃっつ!!」」
悶絶する私達。
なんだコイツ!!
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