男装人生
「どうしたの?」
「あっ、いやぁ〜」
無意識にあのメガネを思い出してしまったことに、なんだか屈辱的な気分になった。
てか私変な事考えてなかった!?
頭をぶんぶん振り気持ちを切り替える。
「新入生なんですけど、寮の場所が分からなくて・・・」
「そうなんだ。俺も新入生だよ?寮には一回行ったから案内しようか?」
よっしゃーあ!!
思わぬ申し出に大きくガッツポーズを決めてしまう。
「ぷッ・・・!!ガッツポーズって・・・」
腹を抱えて笑う王子。
私はパッと顔を赤く染め、俯いた。
またやってしまった・・・
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