男装人生
「みーちゃんも・・・」
曇った表情のみーちゃんにやっと気が付いた。
なにかマズイことを言ったのではないかと、胸がギュッと締め付けられる。
「・・・みーちゃん?」
玲李の声は聞こえているはずだ。
思いつめたように何かを考え込んでいる。
目の前のみーちゃんは、眩い太陽に照らされて、キラキラとまるで今にも消えてしまいそうな儚さに息をのむ。
「みーちゃんは、私の事どう思ってる?」
「えっ⁉」
反射的に出てきた言葉。
何かを繋ぎとめたい一心でそう言っていた。
「私と一緒にいて楽しい?」
「どうしてそんなこと言うんですか?」
「だって・・・」
毎日来てくれていたのに、週一回のペースになって、そのまま来なくなってしまうんじゃないかって不安なのだ。
二人がいなきゃ、何をしたってつまらないし、二人がいなきゃ・・・
私はやってけないよ。
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