男装人生


「おいおい何アイコンタクトしてんの。」

圭也ウザい。


「圭也はもう食べとけ。怜悧、友達紹介するね?」

架依斗の語尾にそえるニッコリスマイルには惚れ惚れするよ・・・

「怜悧?」

「お、おう。」


「怜悧の真向かいに座っているのが、竹吉 恭一(タケヨシ キョウイチ)。みんな恭(キョウ)って呼んでる。」

「よろしくお願いしますね?」

「あ、よろしく。」

うん。

恭は美人でやっぱり目立つけど理想の友達だよ。
中身は大人しそうだし。


私はペこりと頭を下げ、右横に視線を移した。

「そして、その横にいるのが國亘 凛太郎(クニワタリ リンタロウ)。凛太郎は凛太郎だな。」

黒いサラサラの髪の毛に緑がかった大きな黒い瞳。

座っているからあんまり分からないがだいたい私と身長も変わらないだろう。←165cm


彼はジッと私を見上げていた。


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