男装人生
「お前、名前は?」
「あ、藍咲 圭也。」
「あぁ、Dクラスの転校生ね。どうせ教室まで分からないだろ。送るよ。」
理事長の息子なら分かるが、なんでコイツも俺の名前とか知ってんだ?
あ、一瞬で潰せるような財力なら調べようと思ったら何でも調べられるか・・・
こえー
でもあまり俺に興味がないみたいだ。
始終無言で案内され、教室前についた。
小さくお礼をいい教室に入る。
ちょうど入学説明が終わり、入学式をするために講堂に向かう所のようだ。
周りにニヤニヤした顔で見られるが、今はそんなに気にならなかった。
希夜の大歓迎だって言葉が少しだけ気持ちを軽くしてくれている気がする。
この場に居たくなくて数時間前までは逃げることばかり考えていたのに、明日のお昼休みが待ち遠しいのだ。
だが、その前に希夜の新たな一面を見ることとなった。
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