男装人生
「何してんの。」
「遅いですよ。希夜。」
やっと希夜のお出ましだ。
恭一と並べばやっと希夜が男の子っぽく見えた。
「ごめん、遅くなった。」
「うおっ‼」
突然後ろから声が聞こえ、慌てて振り返る。
色素の薄い柔らかそうな茶色の髪に茶色の瞳。
これまたキラキラとしたヤツが出てきた。
王子様を絵に描いたような容姿だ。
まだ中学生なのに出来上がってしまっている。
なんなんだこの集団・・・
「驚かせちゃったね。俺は日渡 架衣斗。よろしくね。」
「よ、よろしく・・・」
ニッコリと笑い差し出した手をおどおどと握る。
やたら眩しいな・・・
「・・・大きい・・・」
「ひぇっ⁉」
また出てきたっ‼
ビックリしすぎて変な声が出てしまった。
いつの間にいたのか小さい少年が隣に立っている。
大きい目を細め俺を見上げていた。
コイツはホントに中学生か?
幼い可愛らしい顔立ちに無表情の顔。
外見は小学生でもまだまだいけそうだ。
ただ、無表情と落ち着いた雰囲気がミスマッチだが・・・
なんか個性的なメンバーだな。
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