男装人生
良くバカっぽいと言われるが、元々頭は悪くない。
学園の入学試験はやる気がなくDクラスになったが、Cクラスには簡単になれる自信がある。
でもAクラスとなれば別だ。
ギリギリ入れるか入れないかぐらいだろう。
「君が望むのならば、手伝ってやってもいい。」
「勉強を教えてくれるってことか?」
「放課後、君の家で。」
「・・・俺の家かぁ・・・」
学年1位の希夜が教えてくれるのは、またとない機会だ。
だが、希夜に家族を会わすことに躊躇(チュウチョ)する。
だって姉はうるさいし、赤ん坊は当たり前にうるさいし、ばあちゃんはある意味うるさいし。
学園の理事長の息子が遊びに来たとなれば、親父だって飛び上がって喜びうるさいだろう。
元庶民の俺たちは希夜の目にどう映るのか…
なんだかんだ言いながらも友達に自分の家族を嫌いになってほしくないのだ。
どうしようか。
1人で勉強してAクラスになる自信もないしな・・・
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