男装人生



その"スマイル交流"ってやつは私達の部屋でやるらしく、ただ今皆を待っていた。


トン、トン


「入るよ?」

あっ
架依斗の声だッ!!


架依斗が扉の隙間からスルリと入ってきた。

最近圭也とばかりいるから新鮮な顔に嬉しくなる。



「ぷッ・・・どんな入り方だよ〜」


圭也は架依斗の入り方にツボったらしく笑いだす。
架依斗はそんな圭也にシィ〜ッと人差し指を口に当て静かにするよう言うと、ひそひそと喋りだした。


「いや、皆部屋の前にいるから中が見えないようにと思って。怜悧としては一人ずつ入ったほうがいいんじゃない?」

「あ、いや・・・」

「もちろん希夜は最後にしたから。」


架依斗ーーー!!
なにしちゃってるの!!
絶対怪しまれるじゃん・・・



「全員一緒に入れちゃって下さい・・・」


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