男装人生



それはやっと校舎も見えてきたときのこと、


今までになく強い風が吹いた。


桜が大きく揺れ木漏れ日が彼の頭にあたる。

そして強い光が反射して目に入る。


まぶッ!!


ガッッ

「あ゛ーッ!!!!!!」


ドスン!!!!


「イタタタタ〜」


時が飛んだかと思った。

気づいたときには尻餅をついていたんだ。


何もないところで転ぶなんて


あ、あたしのばか・・・


がやがやとしていた周りが静まり返り一斉に注目される。
私の顔はみるみる赤く染まった。


前を歩いていたキラキラ髪の毛の人が周りよりワンテンポ遅れて振り向いた。




「何してんの?」


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