太陽が昇るまで
第一章





暖かい日差しのなか、私は目を閉じた。


目を閉じたって、彼の顔が消えなくて、涙が滴り落ちる。


彼の温もりがまだ残っているようでまた、更に切なくなる。





私が彼を忘れることは
できるのだろうか?



いや、一生出来ないだろう。




だから、私はひとりこっそりと願う。


───あなたが幸せであるように。


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