太陽が昇るまで
「てか先輩、俺のこと何て呼んでます?」
「え?藤永くんだけど……」
「それ、やめません?誰もそう呼ばないから、何か慣れないんですよね」
「じゃあ、何て呼んだらいいの?」
「ハルでっ!」
満面の笑みで答えた彼はすごく輝いていて、目が離せなくなった。
本当皆が騒ぐのがわかるような綺麗な顔立ちだし、優しいし、面白い。
高嶺の花にふさわしい人物だと思う。
「先輩、聞いてますか?」
「うわぁ、ごめんっ!」
自分の世界に入っていたみたいで、声をかけられてかなりビックリした。
「そんなー、見とれないでくださいよ〜」
「…………」
あまりにも図星だったため
何てゆったらよいか、わからなく黙ることしか出来なかった。。
「え、否定しないの?嘘、俺やばい!泣く!」