お砂糖少々。

友達と恋愛。


奈津那が最近女の子らしくなった。


理由は分かってる。
佐々木に恋をしているから。





「はぁ…」


「どうしたよ?溜め息ついて。」


放課後の中庭。
私の隣に座っている諒輝が聞く。


「奈津那は昔は男の子みたいに元気で、いつも私を守ってくれたのに




さっき家庭科の時間に話してて
『そのマフィン、佐々木にあげるんでしょ?終わったら佐々木のクラス行く?』


って聞いたの。


そしたら


『んーん。明日映画観る約束してるからその時渡すの。』



って言われて。」



「へぇ」


なんだ、奈津那のことで悩んでんのか。


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