お砂糖少々。
「なんか奈津那が急に大人っぽく…遠くに行っちゃう気がして…」
私の1番は奈津那なのに、だんだん奈津那の1番は私じゃなくなる。
奈津那の恋が上手くいくのは嬉しいけど、置いていかれちゃうような…
「はぁぁ」
諒輝が頭をいい子いい子してくれる。
「なんかね、奈津那が違う世界に行っちゃう気がする。」
「……うん。」
「なんで今日諒輝はそんなに優しいの?」
「………。」
「りょうき?」
「おまえも奈津那と同じ世界に行けば良いんだよ。」
「どうやって?」
「俺が連れていってやる。」
「どうやって?」
「………だあから…」