お砂糖少々。
「あれ?2人でどうしたの?」
突然頭の上から声が聞こえた。
「衣鶴ちゃん、びっくりしたぁ。今ね、加藤がね、ここで…」
「ちょっ、蓮夢!!」
……何よ。ムキになっちゃって。いつも衣鶴ちゃんのこと見てるくせに、なんでこうチキンなんだろう。
「衣鶴と諒輝はなにしたの?」
加藤が聞いた。
別に衣鶴ちゃんと加藤が話すことにヤキモチを妬いてるわけじゃない。
「ちょっと諒輝の相談をね。」
ニッコリ笑う衣鶴ちゃん。
「てか、今日の蓮夢、雰囲気違くね?」
諒輝君が言う。
「前髪切ったんだよ、可愛いよね。」
返事をしようとしたら加藤が言ってくれた。てゆーか気がついてたんなら早く言ってよ。
「あーあ、愛里ももうちょい、いやもうかなり可愛くなればなぁ…。」
「ていっても付き合ってないじゃん、君ら。」
「痛いトコつくな、衣鶴。」
「じゃぁ、私たち今日戻るね。」
諒輝君と衣鶴ちゃんを見送る私たち。
前髪を切ったのは
別に加藤に可愛いって言われたいからじゃないし。
てゆーかだいたい