キケンな実験室-白衣の王子様-
そんでもってイッチーもこの通りなので浮いてる。
「やだー。僕、後ろ髪はねてるぅ」
……とか言っちゃってる。
あたしの夢の話を聞いてよ、イッチー。
なんとなく気が合っちゃって、今や唯一無二の親友状態。
なので変わり者+オネエ系でつるんでると、更に周りに距離を置かれちゃって困ったもんだ。
いじめられているとかじゃなくて、腫れ物扱いの特別保護区な二人なわけです。
まぁ。
どうでもいいっちゃーいいけどね。
「イッチー、聞いてよ。あたしの話」
「え? 何ぃ?」
イッチーは手鏡を使って、自分の髪を直すのに必死だ。