キケンな実験室-白衣の王子様-
そんなあたしの想いもお構いなしに、先生はあたしの両肩をぽんと叩いた。
「さてさて、罰の始まり!!」
「……え」
「浅倉さん、かーなり遅刻をしたって聞いてますよ」
「……少々」
背の高い先生が、あたしの顔に照準を合わせて背中を曲げる。
その度に、あたしと先生の顔の距離は縮んでいく。
「今月は皆勤だと」
「……もしやすると」
「へぇ」
ち、近いよ……、先生。
もう観念するしかない。