キケンな実験室-白衣の王子様-

先生の息、かかる度になんか変な気持ちになる。



「いえ。慣れてますから」

あたしは先生の真摯な視線から逃げるように、うつむく。

先生の目、見てらんない。


なんで、だろ。



「おわびに……」

「?」

「手伝います」


忘れてた。

罰があるんだった。

でも先生と一緒にやれば早く終わるかも……。



「……10個だけ」

「…………ケチっ!!!!」

「ざんねーん。罰は罰ですよ。世の中そんなに甘くないっ!」

そう言いながら、先生は大笑いした。

このドSがっ。

< 45 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop