キケンな実験室-白衣の王子様-
『キーンコーンカーンコーン』
授業開始のベルが鳴っても、まだ校舎にすら入れてもらえない。
「授業開始のベルには間に合ったじゃないですか!」
「それじゃ遅いって分かってるだろ……」
「まあ、そうっすねー」
「そうっすねー、じゃないぞ……」
先生は諦めたように頭を抱える。
「そこでだ。お前にはある任務を命じる!」
「嫌であります!! 長官!!」
あたしは元気よく答えた。
「おまえなー。マジで退学になるぞ」
「えーそれは困るな~」