紅い山 蒼い月
新幹線
墓参りに行く為に新幹線に乗った。
実家が寺なのに、お墓が違う場所にあるのは何故なんだ?
自分の家じゃダメなのか?
母は初めて新幹線に乗るらしいので冗談を言ってやった。
「いやッ、この新幹線 シートベルト付いてへんわ!
だから料金安かったんやわ。
お母さん しっかり掴まっときや」
京都を過ぎた辺りでトンネルに入ったので
「乱気流に巻き込まれてるで!
お弁当は後で食べ。今の内にトイレ行っとき!」
乗務員の切符の確認の時
「救命胴衣の説明に来たんやわ!
お母さん しっかり聞いときや!」
「乱気流の方は大丈夫ですか?」と聞く母
「いま岐阜羽島を過ぎた辺りですよ」と冷静に応対する乗務員。
通路を走り回る子供を見て母は
「あの子は乱気流の中やのに よぅ走り回るもんやわ」
後ろの座席でクスクス笑う年配夫婦。
そして、目的地の豊橋駅に着いたのだ。
実家が寺なのに、お墓が違う場所にあるのは何故なんだ?
自分の家じゃダメなのか?
母は初めて新幹線に乗るらしいので冗談を言ってやった。
「いやッ、この新幹線 シートベルト付いてへんわ!
だから料金安かったんやわ。
お母さん しっかり掴まっときや」
京都を過ぎた辺りでトンネルに入ったので
「乱気流に巻き込まれてるで!
お弁当は後で食べ。今の内にトイレ行っとき!」
乗務員の切符の確認の時
「救命胴衣の説明に来たんやわ!
お母さん しっかり聞いときや!」
「乱気流の方は大丈夫ですか?」と聞く母
「いま岐阜羽島を過ぎた辺りですよ」と冷静に応対する乗務員。
通路を走り回る子供を見て母は
「あの子は乱気流の中やのに よぅ走り回るもんやわ」
後ろの座席でクスクス笑う年配夫婦。
そして、目的地の豊橋駅に着いたのだ。