執事と共に日常を。
「でも、せっかくの休みなんだから、私の部屋にわざわざ出迎えに来なくていいのに」

「お邪魔でしたか」

「そうじゃなくて……私が貴方の休みを奪ってるみたいじゃない」


と、恵理夜は視線を逸らした。


「私が、やりたくてやっていることですから」


春樹は、お茶を入れるために立ち上がった。


久々の休みだったが、一日恵理夜のことを考えていた気がして春樹は苦笑をかみ締める。

離れている分、相手のことを考えてしまうようだ。
< 126 / 267 >

この作品をシェア

pagetop